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    改めて読ませていただきましたが、言葉にならないほど素晴らしい作品だと思いました。独特に世界観に、変わらない「早瀬さん」のまっすぐな存在と、それに対する主人公である「私」の心情の変化。この冷たく、青い景色と温度が鮮やかに想像できます。
     ただの嫉妬ではなくて、私も実は市川さんの同じ冷たさを持っていて、早瀬さんの美しさに触れていくにつれて、それを求めるようになる。その展開も見事です。
     とても勉強になりました。

    作者からの返信

    ご無沙汰しております。お読みいただきありがとうございます。
    身に余る言葉を頂きまして、私こそ言葉にならないほどの嬉しさで満たされております。レビューも書いたくださり、本当にありがとうございます。
    正直なところ、私は小説を書く時は自分を可能な限り殺すので、登場人物は偽りの造形物として描くしかないわけですが、それだけに、彼ら彼女らにもしも少しだけでも心を通わせていただけたのなら、共感してくださるという方がこの世に一人でもいるのなら、おそろしいほどの幸福です。

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    14歳の少女が、奥さんの前で「市川」名乗る。
    なんとも言えないシーンです。それだけで読者は完全にハラハラさせられてしまいますね。そして由希、そして市川さんとの関わりの描写もとても美しいと感じました、見事です。

  • への応援コメント

    改めて読ませていただきましたが、本当に素晴らしい文章です。
    独特の世界観の中、冷たく、薄青い空気がその空間を占めているのが目に浮かびます。