第6話 サンデーライフ異世界サービス

「総裁。無事βテスト一日目が終了しました。」

「社長と呼ばんか。馬鹿者。」

 部下を一蹴しモニターを見つめる。

 βテスト中、特に目立ったトラブルは起きなかった。

 いいデータが取れたといえるだろう。

「社長。国連本部より通信です。」

「繋いでくれ。」

 モニターに人影が映し出される。

「どうだね。首尾は。」

「上々ですよ。」

 そう答えておく。

 嘘偽りはない。

「そうか。それはよかった。我々はGEIPの第一歩を踏み出したわけだ。」

「そうですね。」

「期待しているよ。柳芝君。」

「はい。」

「ではまた。」

 通信が切れた。

「やれやれ。ここからが正念場だな。」

 儂はそう呟いてモニタールームを後にした。

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