第13話 子どものガン見
娘がまだ言葉をほとんど
しゃべらなかった頃
お茶や食事のときに
急に誰かをガン見することがあった
それは遠くでコーヒーをいれてる
お兄さんだったり
隣のテーブルのおばちゃんだったり
まるで一貫性がない
気付くと身動きもせず
身体ごとその人に向かい
無言でただひたすらジィーッと
見てる、、
見られてる人達は
みな同じ反応だった
ん?と視線に気づくが
気づかれても娘は真顔でガン見
相手が子どもなので怒ることも
できずに戸惑いながら
とりあえず困った顔で笑顔
それでも真顔でガン見し続ける娘
私が話しかけても
こっちをむかせようとしてもだめ
ある時、ガン見途中に
私の方がいたたまれなくなり
外に連れ出そうとしたら
手を振り払って
ガン見途中のおばさまの
ま横まで戻って再びガン見、、
おばさまは本当に困ってらした
もぅーどうしたらいいの??
気づいたらやらなくなってたけど
いったい何が興味をひいたのかな?
昔飼ってたネコが
時々あらぬほうを瞳孔を開いて
見てたけど
なんだかあれに似てる
しゃべれてたら
何を見てるのかきけたのになぁ
いや知らないほうがいいかな、、
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