第18話親子だよね、、

運動会の朝

私は数人のママたちと校門のそばで

自転車の整理係をしていた

すると、頼まれて体操服を

届けに来たという女性に

どこに届ければいいのかと話しかけられた


え?体操服を?と思ったが

とにかく近くにいた子どもたちに

先生を呼びに行ってもらって

無事に渡すことができた


でもなんだか変

学校に来たことがあれば

自分でとっとと中に行きそうなのに

まったく勝手がわからない様子だった

頼まれたからって誰に??

誰かのご近所さんなの?

と首をひねってると、めざとく異変を

察知した同じ係のママ達に

何、何?誰だったの?と聞かれ

なんか頼まれて体操服届けに来たんだって

と答えるとたちまちみんなが

くいついてきた

「誰だろうね?」

「あんまり見たことない人だよね?」

なんてがやがや話してると

様子を見てた口の達者なママが寄ってきて

「あれは多分Kちゃんのパパの彼女よ

 子連れで同居してるらしいわよ

 でも結婚はまだしてないんだって!」

と言ったので、みんな初耳でびっくり

思わず「よく知ってるね~」

と口々に声をかけると

そのママは「うちの娘が本人に聞いてきたのよ」だって

「へ~(ますます)すごいね!」

とみんなで感心した


そしてその夜

けっこうKちゃんと一緒に遊んでる娘に

Kちゃんてお母さんがいないんだって?

と話を降ってみたら

え~知らないよ だって

そこから知らんのか、、

この差は何?

まぁ私も色々うとい方ではあります



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る