勇者になったけど王国作る

何かの世界一

第1話どういう状況

どういう状況か分からん。

あ、俺の名は滝野武。

まあ唐突だが何があったかと言うと、分からん。

わかることと言えば急に視界がなくなっていつの間にかこのワケわからん空間にいたとしか言えない。

それほどまでに状況が飲み込めてない。

すると、視界が開けた…そしたら、またワケわからん空間だった。

「初めまして、私はピーノ王国第三王女のミシャナと申します。皆様がここに連れてこられたのはこちらの勇者召還の儀を行い、集まった勇者様方です。何卒よろしくお願いします」

金髪でスラッとした体型な、容姿端麗の言葉が似合いそうな人が、そう喋った。

何で王女がこんなへりくだってるんだとか国の名前だせーなとか色々いいたいことはあるが、とりあえず分かったことがある。

俺はどうやら異世界に勇者召還されたみたいだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー「勇者…どういうことだ」「これ異世界転移ってやつじゃね?キタ~!」「なにいってんだこの人」「お…王女様…」

まわりがうるさいな…ってまわり!?

そうか、勇者召還されたのは俺だけじゃないということか。

「それでは、総勢69人の勇者様ですが、十個の部屋に別れて、自己紹介や現実の把握などをしてください。執事が案内しますので、少々お待ち下さい」

そう言った青髪の優しそうなイケメン。

後で聞いたがこの国の第一王子で名前はアレスというそうだ。

俺たちは執事に案内され部屋に入った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この部屋にいるのは俺含め七人、だが誰もなにもしゃべらない…まあ俺も戸惑ってるわけだが。

「このまま無駄に時間を浪費しても利点はないので、自己紹介でもしませんか?年と名前だけでいいので。私は相沢宏樹です。19です。名前は出しませんが某有名校の中の上の上ほどの成績なので、頭には自信があります。どうかよろしくお願いします。」

そういったのは眼鏡をかけたいかにも真面目ですというオーラをまとっている人だ。

相沢宏樹か。覚えておこう。

「そうね。私は三河百合香。16歳。何の取り柄もないそこら辺の女子高生よ。」

三河百合香…髪が長く茶髪の人だ。

「僕の名前は石村秋。二次元が好きで、分かりやすくいうとオタクというやつです。歳は17です。よろしく」

ストレートだな。

こちらも眼鏡をかけているが、髪がボサボサでどうも相沢のような人間とは真反対に見える。

「夢原めぐです♪もしかしたら知ってる人がいるかもしれません♪というのもアイドルやってます♪18歳です♪よろ♪」

チャラチャラうざ、じゃなかった。

カワイラシイのが夢原めぐ、なんかうざいな魔王の手下に速攻で捕まって殺されてほしいぐらいだ。

魔王がいるかどうかも知らんが、まあいるだろ。

「ああ、知ってますよ。あのWWOのグループの人ですよね?」

石村…そんな鼻の下伸ばすなよ

「そうです♪異世界でもファンと一緒で

幸せ♪」

こいつ心の中でなに考えてんだろう。

性格悪そー。

「……木村…雄大だ……その…よろしく、……頼む…あ…歳は……18」

恥ずかしがりやさん、か。

こんなイケメンなのにな。

「遠田朱里です!歳は15です!よろしくお願いします!」

背が低く幼いと思っていたけど15かー人間見た目によらないなー。

てか次俺か。

「滝野武。18歳。」

簡潔すぎたか…皆がなにこいつみたいな目で見てくるんだけども。

「あの、普通だとこうゆう場合はステータスがあってステータスオープンとかいえば開くのですが、やってみません?」

「全く、秋くんはロマンチストですね。そんなことできる理論がわかりませんよ。まあ試しますけど。ステータスオープン」

これでできたらすごいな、やるのか相沢。

「あ、なんか出てきました」

「「「えっ!?」」」

スゲー秋さまスゲー

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