第17話 受験勉強の協力ありがとう

【8月11日(木)山の日】

圭さんはまだ夏休み中。私に勉強させるためと休養させるために、休みの間は圭さんが料理以外の家事をしてくれるという。ありがたい。受験勉強に集中できる。夏休みは受験勉強の天王山。頑張る。


それから、二人話し合って、これから受験が終わるまで、愛し合うのは週末だけにして、ウィークデイは抱き合って眠るだけに決めた。お互い我慢するしかない。


私の夏休み中は時間があるので家事は私がするけど、土日は料理以外をすべて圭さんがしてくれることになった。


また、2学期になったら、ウィークデイの家事は私だけど、夕食の後片付けなどは圭さんがして、土日は料理以外の家事は圭さんがすることになった。圭さんに家事をしてもらって申し訳ないけど、できるだけ勉強時間を確保してあげたいという圭さんに甘えることにした。だから、絶対合格する。


【8月14日(日)】

朝、二人で私の両親のお墓参りに行った。結婚してから気になっていたこと。お墓は五反田の近くのお寺にあるけど、圭さんはネットの地図で確認していた。納骨してから来る機会が無くてごめんなさいとお墓の前でしばらく泣いた。


そして、圭さんと結婚して幸せに生活していますと報告した。私は圭さんにお墓参りに連れてきてくれたことを何度もお礼を言った。「両親が見守ってくれているので、受験きっと大丈夫」と言ってくれた。


【9月16日(金)17日(土)】

夏休みの後半は圭さんの協力もあって勉強がはかどった。9月16日(金)、17日(土)に実力試験があった。夏休みに集中して勉強した成果が表れてクラスで1番、学年全体でも5番の成績だった。佐藤先生からはこのまま頑張れば合格できると言われた。気を抜かないで必ず合格すると決意を新たにする。


受験では塾へ行くところだが、時間のゆとりがないことと、自分で考えてやった方が効率的と思ったので、自分で計画を立てて進めていた。また、佐藤先生から推薦してもらった問題集を購入して自分なりに受験勉強を進めていたが、これで良いと自信が持てた結果だった。


ただ、週末の夜には、圭さんに抱きついて、1週間分まとめて愛してもらっている。週末を楽しみにして勉強に身が入る。抱いてもらうと受験勉強のストレス解消になる。


頭が真白になって、幸せな思いにしたってその中で漂っていると、圭さんがそっと身体で包んでくれて深い眠りに落ちる。次の日は勉強の能率が上がるので、他の受験生より断然有利だと思っている。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る