私と猫の暇日記

@Sunaiger

1日目

今日も仕事が上手くいかなかった

日記の一回目って何を書けばいいのかわからないな

でも私が日記を書き始めたのは猫がきっかけだから

これから毎日書いていこうかな

今日仕事帰りにいつもと違う道を歩いてた

仕事でヤケになったのか、居酒屋に寄って、その帰り、カップ酒が入ったコンビニの袋を振り回してた

今考えるとなんでかな、ふとダンボールが目に入った

街灯の下にポツンってダンボールが置かれてた

いつもだったら通り過ぎて見向きもしないのに、私はふと立ち止まった

何かがいる、そんな気がした

まさか死体?!まさかぁ...

私は恐る恐るダンボールを覗き込んだ

『みぃ』

ふぁ?って思わず叫んじゃった

中にいたのはまだ小さくて、目は空いてるけどよちよち歩く程度の子猫だった

あぁ、捨てられちゃったんだ

中には1匹だけいた

小さい頃に犬を飼ったことがあったから知ってたんだけど、普通何匹も子供産むよね、1匹だけが入ってたってことは他の子はもう貰われたのかな、それとも...

君、ひとりだけなんだね

『みぃ』

そうなんだ、私もなんだよ?仕事が上手くいかなくて...居場所もないんだ、家はあるけどね

次の日起きたら股間が暖かかった

ビックリして布団を持ち上げたら、そこには昨日の子猫が寝てた

持って帰ってきてる?!

全然記憶にない!何やってんだ私!

こうやって、私の酔いが見知らぬ猫を拾ってきた

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る