技術関連用語


● 騎甲戦車

 正式名称『有人単座操縦式汎用高機動人型戦闘装甲車輌』

 本作に登場する人型機動兵器

 戦車から発展する形でイギリスで開発された人型高機動試験車輌『Mark1』の設計データを譲り受けたアメリカが試作騎甲戦車『M1』として開発して以来世界各国が挙って開発していった


 登場する騎甲戦車の名称は第二次世界大戦時の戦車に因んで命名している



● オリハルコン

元素記号:Oh

 火星・木星間小惑星帯アステロイド・ベルトで採掘できるという特殊金属

 宇宙開発していたら偶然発見された、地球上には存在しないとされる新元素

 他の金属と比べて軽い量でもものすごい強度があり、これを兵器に利用できればと言われてはいるが、

・先述の通り調べられる限り地球上には存在せず、実質宇宙でしか取れない

・その上採掘の為の設備も大規模なものは用意できない

・そもそも採掘したそれを精錬等、加工する術や設備が現時点で存在しない(不純物も多くせいぜい破片レベルのものを小型のナイフ等として扱うのが限界)

という関係上、他の金属と比べて圧倒的に希少価値が高く加工も難しい為今のところ各国家の軍が運用する兵器には使われていない

 その反面、ディサイアの運用する機動兵器群のメインフレーム及び甲王牙の甲羅を形成する装甲群には合計すると莫大な量になる高純度のオリハルコンが使われており、凍豹牙の機動性の高さや、甲王牙の防御力の高さにその性質は存分に反映されている


 世界各地に伝わる神話や伝説などに登場する同名の金属から因んで名付けられた




● PEISリアクター

 正式名称『Psycho-Electro Install Synthesizer REACTOR』

 甲王牙などディサイアが運用する機体の主機として使用されている動力システム

 パイロットの意思・感情を物理的なエネルギーに変換するシステム(とされているが、これ自体が何故動いているのかは厳密には不明、また奈々はこれについて「大きな意思の力」が動力源と称している)

 稼働中は狭い範囲でだが擬似的な無重力空間が形成される他、リアクター自体が1Gより少し弱い擬似重力ともいえる力場を発生させ、この二つの作用を最大限に活用するために本リアクター搭載機体はコクピットとこれをそれぞれ腰部に並列して配置している

 実質的な半永久機関ではあるが、それを搭載するものとパイロットの精神を同期させる必要があるため実質的に(機動兵器かどうかは別として)人型あるいはそれに近しい形態の機械の動力にしか応用できない

 また、パイロットはリアクター起動時に擬似的なものだが激しい性感を伴い、場合によっては絶頂に達してしまうのだが、これはリアクターが丁度女性器に当たる位置にある上で、一度機体とパイロットを感応式神経接続によりシンクロして感覚を共有している状態にしてからリアクターを起動するために起こってしまうという、実質弊害といえる現象

 これに関しては対処しようがないどころか、過去プロトタイプ機において胸部に搭載していた際にパイロットの心臓及び呼吸器に強烈な負担をかけその都度死なせかけたという過去がある為、むしろまともな配置を求めた結果こうなったという



● 有機・エネルギー変換炉

 有機物をエネルギーに変換し電力を得るタイプの動力システム

 元々は二酸化炭素を排出せずに雑草などからエネルギーが製産できる画期的なシステムとされていたが、本システムの製造にかかるコストとエネルギー生産効率等を秤にかけても釣り合いが取れないどころか「可燃物を燃やして熱発電した方が楽」と称される程度だった為に使われなくなった
























 ※※ここから先ネタバレ※※






……はずだったが、機壊獣の主動力機に使用されていたことが判明している

 つまるところ機壊獣が人等の生物を殺す際に『捕食する』のは、『一人一人を確実に殺す為』ではなく『効率良くエネルギーを得る為』であった(と同時に有機物であれば何でも捕食する所以でもある)


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る