剣と魔法と勇者の印

夜鷹@若葉

始まりの伝承

 遠く、遠く、はるか昔。この世界に一人の魔王が降り立った。

 魔王はその強大な力でもって、多くの土地を破壊し、闇の軍団を作り出した。

 闇の軍団は、それからさらに世界を蹂躙し、世界は魔王の手によって滅ぼされるかに思われた。


 そんなときでした。

 この世界を見守る五人の神々が、自らの信者から一人ずつ選び、彼らに魔王に対抗する為の力を与えました。

 力を授かった勇者はそれぞれ仲間を率い、闇の軍団に立ち向かったのです。

 圧倒的な闇の軍団であったが、勇者たちの力はとても、とても強く、闇の軍団は勇者たちの前に崩れ去っていきました。

 戦場で圧倒的な数の闇の軍団にひるむことなく突き進む勇者たちに、多くの人たちが勇気づけられ、一人、また一人と立ち上りました。そして、勇者たちを中心とした光の軍団が作られ、世界中の闇の軍団は光の軍団によって駆逐されていったのです。

 そして、勇者たちはついに魔王のもとへとたどり着き、その神から頂いた力でもって魔王を打倒しました。

 こうして世界に平和が訪れたのです。


 それから時がたち、多くの人が魔王の存在を忘れ始めたころ、世界に影が差し始めました。

 古く、古の時に滅ぼされた闇の軍団、そのわずかな、ほんのわずかな生き残りたちが集いだしたのです。

 この世界を見守る神々は、予見しました。再びこの世界に魔王が現れたのだと。

 そして、世界を再び救うべく、新たに勇者を選定したのです。

 そして新たに選ばれた勇者たちは、魔王を倒すべく立ち上がったのです。

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