ma=Fの恋
杏 芳
第1話
ニュートンは、リンゴが落ちる理由を突き止めた。
そう、『落ちる理由』を。
木曜日の5限目、社会。
1番眠い組み合わせだ。私はいつも通り、睡眠学習をしていた。
「おい、お前寝過ぎ。」
少し目を開けると、隣の笹原くんが頬杖をついてこっちを見ていた。私は、頭の中を整理することもできず、とりあえず起きた。
「何?せっかく、いい気持ちで寝てたのに。」
「はぁ?お前、社会あんなにできないのによく寝れるな。今度の定期、一緒に勉強してやるわ。」
口調に多少の苛立ちは感じたが、どうせ塾も同じだし、お言葉に甘えて教えてもらうことにした。
この選択が、2人の歯車を狂わせることになるなんて誰も知らなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます