神様について

 神様とは何かについては、信仰している人とそうでない人で意見が分かれると思います。信仰している人でも信じている教義によって認識はそれぞれですよね。そう言う意味で言えば、答えは人の数だけあると言えるでしょう。

 神は人が作った概念だと言う認識の人も多いと思われます。そう言う側面もあります。ただし、それは神と言うものがあったから生まれたものとも言えます。本物がない状況で偽物は生まれないからです。


 神様と言う概念を人を騙す目的で利用している人々も少なくありません。既存の宗教をそう言う目的で作り変えてきたのも人の歴史です。人々を利用するために権力者が都合よく教義を変えてきた歴史があります。

 なので、現在の有名な教えも初めて興った時と別物になっているものは少なくありません。だから、それを修正するために新しい教えがまた降ろされて、それも都合よく変えられてきたのです。


 勿論権力者が絡まなくても、信者が増えるに従って教えが俗物的になったり集金要素が強く変化したりもします。それもまた人の性と言えます。その経緯を考えれば、宗教なんてのは有名になってはいけないものなのかも知れません。

 おっと、神様について語ろうと思ったら宗教団体の話になってきましたね。この流れはここで止めておきます。


 神様の定義もまた人それぞれですが、日本人の場合は普通の人より優れているものは全て神様認定しています。流石は八百万の信仰です。有名なスポーツ選手の神社が出来たり、自然を崇めたり、自然現象を崇めたり、恨みを持った権力者を神扱いしたり、トイレの神様や疫病神、貧乏神、死神がいたりします。

 死神は海外にもその概念がありますけど、神様扱いなのでしょうかねえ。詳しくは知りません。大抵モンスター扱いされていますが。


 後、日本の場合は怖いものを慰めるために神様扱いしている場合も多いですよね。祟神信仰と言うか。そう言う場合は時に生贄を捧げたりします。人柱とか。

 海外で生贄と言うと悪魔を連想しますけど、聖書のエピソードでも神様が人に生贄を求めるエピソードがあったりしますし、生き物を生きたまま捧げる文化は世界の共通認識なのかも知れません。


 人が金儲けの宗教ビジネスのために生み出した神は論外ですけど、そう言うのを除いても神と名乗る存在が霊能者に降りて奇跡を表すことはよくあります。よくやるのが病気治しですわな。後は物質化とか魔法みたいな超能力とか。あと忘れてはいけないのが予言ですね。それと、その存在が知っている情報の開示とか。

 その存在が神様かどうかは定義次第と言えます。多神教的な認識であるならば、それらも神様と言えるでしょう。正体が邪悪なものだったとしても。悪神、禍津神と言う言葉もありますし。


 そう、宗教で言えば邪教と言う概念もありますよね。なので一神教は排他的です。自分の教え以外を邪教認定するからです。

 ですが、邪教とは何かと考えると、他の宗教の事ではないと思うんですよね。信仰自体を否定して悪に導くようなものが邪教でしょう。そう考えると、自分の信じる教え以外が邪教だと言う風に教えているところも怪しいと言えます。そう教える事で争いが絶えなくなりますもの。最初から改変なくそう教えているのなら、その教え自体が邪教なのかも知れません。


 また話を戻しますけど、個人的な認識では、神とは自然の法則、この世界をこの世界にしている仕組みを言うのではないかと思っています。この世界そのものと言ってもいいです。神の意志を伝える存在は神そのものではないと言う認識ですね。

 靈の世界もピンからキリまであって、それを分からない人々が言いなりになっている。それが今の混沌を創り出していると言えます。悪党に騙されている世界ですね。まさに今の世界の鏡写しです。


 感じ取る事の出来ない人は見える世界のみが真実と捉えるので、その人からは神と言う概念が全てまやかしに見えます。無神論者と言うのはそう言う人達です。人の歴史は見えないものが可視化されてきた歴史とも言えます。電波とか、放射線とか、それが証明されるまでは信じない人も多かった訳です。

 これがまた一段回進めば、靈的な現象も可視化されて証明される日が来るのでしょう。


 その時が来れば、神と靈がはっきり区分される事になるはずです。そうして、でっち上げられた神様は存在が証明出来なくなって終わる事でしょう。本物だけが残っていく。闇が晴れていく。

 そうして、愚かで無意味な争いにも終止符が打たれていく。そう言う未来が来る事を切に願うばかりです。

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