君に声は届かない


君が好きだ。


もしそう言えたなら何かが変わったのかな。


それとも気づくのが遅すぎたのかな。


一目惚れに近い、この感情は

どうせすぐ消えるものだと思っていた。


勢いにまかせて伝える事でもない。


むしろ伝えたあとで返事をもらっても、

冷めている可能性の方が高かった。


だから、言わなかった。

伝える気もなかった。



君は知らない。


私は君の友達にはなれたのだろうか。


それとも、ただの同級生のままなのだろうか。


そんな小さなことさえも、

君のことだと気にしてしまう私は、

たぶんおかしい。



話をするだけで楽しかった。


一緒に帰れた日は、とても嬉しかった。


朝会えるだけで、その日はいい日になった。



ありがとう。


せめてこの言葉だけでも、

君にちゃんと届くといいな。


同級生のままでいい。


知り合いのままでいい。



君が好きです。

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