無防備
二人の寝室で、貴方は無防備な寝顔を見せている。穏やかで優しい表情。今ここで私がその首を絞めてしまえば、私は殺人犯で貴方は哀れな死人。世界を壊すことなんて案外簡単だ。
それなのに貴方は、明日を迎えられることを疑わずに私の隣で夢を見ている。それが、愛しているということなのかもしれない。
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