はるまつわたし
雪解けの時期が近付くと、自分に残された時間について考え始める。全身から涙が流れ落ち、右目のビー玉が剥がれかけた頃、誰にともなく別れの言葉を呟く。
誤解されることが多いが、私だって暖かい季節は好きだ。だから、自分の運命を悲しいとは思わない。ありがとう、さようなら。私は春を待っている。
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