第89話:唇を重ねた
口の中に生ツバが溢れてきた。ゴクリと咽喉が鳴った。
間近で美しい美園の顔を見ているだけで胸が踊った。
もう後戻りは出来ない。
意を決し唇を重ねた。
「ぅん~……」
美園の熱い吐息が漏れた。
すぐに美園の長い舌がボクの唇の上を舐めていった。
さらに口をこじ開けるように舌を潜り込ませてきた。
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