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「ふん…どうやら教皇とやらの目も節穴らしいな、コレを見ろ」



女の子の報告が終わると男がつまらなそうにがっかりした感じで表示を大きくした。



「なるほど…報告にあった『魔導召喚師』というのは本当だった、というわけですか…」



男の表示を見ておじさんは笑顔だった表情を驚きに変える。



「…コレは是非とも魔導協会に欲しい人材ですね」


「…条件次第では魔導協会に属してやってもいい」



おじさんの呟きに男が投げやりな感じで言った。



「分かりました、魔導協会側を脅かす内容以外であればいかなる条件でも呑みましょう」



男の言葉におじさんは内容も聞かずに笑顔で即答する。



「教皇!内容も聞かずにそんな…!」


「魔導協会を脅かす内容以外は…だと?その脅かすとやらの解釈次第では俺の条件が呑めないとか言う気ではないだろうな?」



女の子が焦ったように言うと男が怪訝そうに問う。



「…やはり条件の内容を聞いてみない事には判断が出来ませんか…どのような条件ですか?」



男の問いにおじさんは少し考えて聞き返した。



「…本来なら俺は恩人の側から離れたくない、だから魔導協会側が何かする場合には俺の都合に合わせろ」


「分かりました」


「次に俺が行く戦場での指揮権は全て俺に委ねろ」


「…何故です?」



一つ目の条件は即答したおじさんだったが二つ目の条件には理由を聞く。



「俺はもう人も魔物も殺さない…そのやり方が阻まれないように、だ」


「…そのやり方は味方にも適用されますか?」


「いや、あくまで俺のやり方だ…だが、戦闘が終わっている地域での殺しには人や魔物を問わず厳重に罰する」


「分かりました、その条件を受け入れましょう」



男の説明におじさんは納得できたのか条件を受け入れる。

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