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「…あの、私たちも行きませんか?」


「…あ、ああ、そうだな!」



街の入口で考え込んでる青年が目立つのか女の人が周りの目を気にしながらそう聞くと、ハッとしたように歩き出す。



「先ずは目的の物からだな…」


「食材…ですか?」



青年がポケットから紙を取り出すと女の人が不思議そうに首を傾げる。



「ああ、因みに山で瀕死の君に飲ませたのも彼女が作った飲み物だ」


「…作った、って…あの人、薬剤錬金術師なんですか?」



青年の言葉に女の人は驚いたように問う。



「いや…彼女の表示は『山人』となっていたから、ただの一般人か民間人だと思う」


「山…人?」


「おそらくは山に住む人の事だろう、村なら村人、街なら街人、都なら都民だろう?」



女の人の新たな疑問に青年は説明して理解したかどうかを確認した。



「…なるほど」


「彼女のステータスを覗いた限りではおそらく戦闘能力は無い…と、思う…」



納得した女の人に青年は歯切れ悪く続ける。



「だから表示が山人なんだろうな」



青年はそう締めて彼女の話題を打ち切った。



「そうですね、戦闘能力があるならそれなりの職業名が表示されるはずですから」



女の人も特に疑問に思う事なく終わらせる。



「いらっしゃい!」


「すまないが、この紙に書かれた物を書かれた数だけくれないか?」


「へい、かしこまりました!…えーと…」



店に着いて青年が紙を渡すと店員は紙を受け取って確認していく。

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