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「…う…」
なんとか全部飲み干すと緑色の光が男を包みHPゲージが赤から黄色になる。
「とりあえず昼ご飯はコイツの分もか…洗浄スキル『浄化』」
スキルを使って皿を綺麗にした彼女は男をほったらかしにしたまま昼ご飯の準備を続けた。
「ふんふ~ん♪」
「う…」
「お、目ぇ覚めた?」
大皿に料理を盛ってる最中に男が呻き上半身を起こす。
「…ここ、は…?」
「山小屋ってやつ?はい、あんたの」
彼女は男の疑問に疑問系で答えて料理の盛られた皿をテーブルの上に置く。
「…いい、のか…?」
男は料理を見てヨダレを垂らしながらも彼女に確認を取る。
「要らないなら食べなくてもいいよ」
「ありがたく、いただく!」
振り向かずに言った彼女の言葉に男はテーブルの上の料理にがっついた。
彼女はそんな男の様子をみじんも気にせずに大皿を持って外に出る。
「あと3皿分あるからさ」
集まってきた魔物の群れの前に両手の大皿を地面に置いてそう告げ彼女は家の中に戻った。
「…もう食べたの?」
「こんな美味い料理は初めてだ…!ありがとう!」
テーブルの上の空になってる皿を見て彼女が呆れたように聞くと男は頭を下げる。
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