わたし流、長編小説の書き方

第9話 主要人物をかためる――経歴・背景

●経歴・背景

前項まで埋めて、改めて経歴・背景を書き込んでいきます。

職業、年齢、外見・身体的特徴、性格の裏付けとなる情報を埋めていく場所です。

名前の由来や現在の喋り方になった原因なども書いておくと、作中のエピソードに困った時に活用できます。

家族構成や、その関係（仲が良い悪い等）や理由・エピソードも入れておきます。

前項まででさらっと書き込んだ情報を深めるようにします。

この項目はその人物が現在の人間になるために必要な情報を埋める重要な部分です。

ひとつでも欠けたらそのキャラクターにならない、くらいに重要となるエピソードが並ぶように意識しています。

《人生のターニングポイント》であるとそのキャラクターが思い返すようなエピソードが並ぶのが理想ですね。

これらの羅列が、そのキャラクターのキャラクターらしさとなり、ブレることなく、上辺だけのテンプレキャラと言わせない存在感を与えるのではないか――と考えて埋めていますが、果たしてどの程度できていることやら。

また、本編ストーリーの中で重要となる過去のエピソードや核心にそのキャラクターが触れている場合は（というか、触れていないキャラはそもそも主要人物に入れるべきではないと思う）、そのときにこのキャラクターがどう感じどう行動したのかを書いておくと、本編作成時に迷わず書けるのでオススメ。

それに、あらすじを書くときに本筋だけを書けばよくなるので、経歴・背景と重要エピソード中の思考言動はここにまとめておくとスッキリすると思います。

あらすじについては次ページへ。