依頼と対抗心

「す、すごいですね!

 キミの時も凄く光り輝いたと聞いてます!

 お友達も光り輝くなんて、ビックリです!」


お姉さんは興奮気味で、喋るスピードがアップしている


「ひ、光り輝いたら何だって言うんだよ…」

「光る範囲で魔力の大きさ、光る強さで魔力の純度が分かるんだって」

「そうです!

 普通の人は少し光る程度なんですよ!」


受付のお姉さんは、証明するように水晶に触れる

すると、仄かに光った


「これが一般的な人の反応です!」

「ま…マジか…」

「うわぁ…そうなんだ…」


普通の反応を見たのはユウキも初めてだ

2人そろって驚く


「うふふ…これで期待の新人2人目ですね~

 あぁ、驚き過ぎて忘れてました…ステータス詳細転写板に手を置いてください」

「っ…」


キョウヤは一瞬戸惑ったものの、言われた通りにステータス詳細転写板に手を置く


「はい、OKです」


お姉さんにそう言われ、手を離す

少しすると、転写板からギルドカードが出てきた


「えーっと…お名前はキョウヤ・タニガワさん…

 年齢…あら、期待の新人君と同じ14歳だったのね!」


お姉さんは、心底驚いたように2人を見比べる


(小さくて悪かったな!!!)

(アイツ、小さいもんなぁ~、同い年には見えないわ~)


「はい、OKです!

 説明はこちらでしましょうか?

 それとも、お連れ様から聞きますか?」


お姉さんの言葉に顔を見合わせる2人


「どうする?」

「お前が説明出来るんだったら、ココで話聞くよりも

 移動しながら聞いた方が効率良いが…」

「んじゃ、そーしよ

 僕が説明しとくよ」

「分かりました、それでは、ギルドカードをどうぞ」


キョウヤはギルドカードを受け取り

2人は受付を後にする


「とりあえず、今から依頼受けるよ

 このギルドカードは表面には、ギルドの紋章と名前生年月日などが書いてある

 んで、裏面には受けてる依頼や、達成した依頼が記入される

 まぁ、数は100件までらしく、後は自動で消えていくんだと」

「ふ~ん」

「んで、依頼はこの掲示板から出来そうなのを自分で選ぶんだ

 僕は昨日ランクHになったから

 HランクとIランクの掲示板から依頼を受ける事が出来る

 キョウヤは今Iランクだから、ココからだけだけど…

 まぁ、すぐにランクアップするよ

 ちなみにランクはA~IとSがあって、Sが一番上だよ

 ランクアップの条件を満たすと、昇格試験を受けれたり昇格したりすんだ」

「まぁ、そうだろうな(さっさとランクアップしてコイツ抜かしてやる…)」

「(何か、対抗意識を感じるんだが…)

 どれ受ける?僕も同じやつ受けるよ」

「はっ!?ふざけんなよ!

 お前が受けたやつを俺も受ける!」

「(ぇ…僕のがランク上なんだけど…まぁ…死なないから大丈夫だろう)

 んじゃ、これとこれ…あとコレとコレだな」


ユウキは掲示板から4つの依頼を取る

3つはIランクの討伐と採集、1つはHランクの採集だ

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