洗剤が無い理由

「はぁ…意外と遅くなった」


家に着いたのは、24時だった

原因はあの騒ぎ意外の何物でもない


(料理作る時間に1時間みといて…29時までは、家いじりが出来るわけだよな…)


ユウキは、気合を入れる

作る物は決めている

というか、これを作らないと始まらない

魔石は豊富にあるので、心配なし


「ふふふ…分かっちゃったんだよねぇ…この世界にアレが無い理由が!!!」


ユウキは、魔石を3つ持ち、そこへ魔力を注ぎ込む

すると、透明で少し水色がかっている魔石が完成した


「確かに、コレがあれば、あの辺の物はいらないんだよねぇ~」


そう言いながら、ユウキはその魔石を手に流し台へ行く

そして、つけていた水の魔石に新しい魔石を押し付けると

2つの魔石は合体し、大きさはそのままに、青と透明の2色に分かれた


「これで、洗剤なんていらなんだよな!」


設置が完了して、ユウキは自慢気だ

何を設置したのかと言うと、浄化の魔石だ

浄化の魔石を設置する事で、お皿の汚れなどを落としてしまおう…

という考えだ


「んで、これを風呂場にも設置すれば…」


風呂場に設置されている水の魔石にも同じ事をする

これで、ココから出る水は浄化する水という事になる


「ちなみに、水だけを出したい時は、青い方のみに触れたら良いんだよね」


浄化の魔石は、色々な物を綺麗にする魔法で

使い勝手は良い物なのだが

体内に取り込んでしまうと、腸内細菌まで綺麗にしてしまうので

体内に取り込むのは好ましくないのだ

ついでに言うと、お風呂に長くつかる場合も使わない方が良い

人間、適度に細菌は必要なのだ

石鹸的な感じで、一時的に使うくらいが丁度いい物なのだ


「あと浄化の魔石はトイレに1つ置いておいて…

 これで、浄化は良いかな…

 今の所、手を洗う所は一か所で十分だし…」


普通なら、洗面脱衣所に洗面台を付けるところだが

今の所、急を要していないので、放置しよう

と思い、次の事を始める


「まずは、テーブルと椅子だよな!」


今朝、テーブルと椅子が無くて困ったばかりだ

この2点は急務である


「えーっと、大きさは4人くらい座れたらいいよね」


テーブルは、ダイニングテーブルで

4人は余裕で座れるサイズだ

木で出来ていて、部屋とよく合っている

そして、そのテーブルと同じ色の椅子が4つ

座る所は、少しクッションをつけ、座り心地を良くした

落ち着いた赤色が、良いワンポイントになっていた


「5点だして、消費魔力は100か

 残り297…さて、お次は…」


ユウキが向かったのは、寝室の横にある部屋

そこには、寝室と同じように、部屋の左端に出窓が設置されている

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