物語は予定調和の如く

アーモンド

第1話

私たちは唇を重ねた。


それは柔らかく、そして冷たいキスだった。


彼は既に、その息を絶やしている。


何故なのか思い出せない私に、君は言う。


「始まりの時まで、1日ずつ戻れば良い」


そして私は戻る。自然の摂理に逆らって。


時を遡っていくのだ。

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