ばいばい、またね
初めまして、新しい『今日』
今日が君の誕生日で
今日が君の最後の1日
きっといい一日にしてみせるよ
次の『今日』が羨むような一日に
太陽が空の真ん中に
嫌なこともなく、嬉しいこともなく
今のところ、普通の『今日』だよ
ああいや、つまらないってわけじゃない
普通が1番だよ、きっと
だけど僕は人間だからさ
やっぱりどうしても
普通のさらに1歩先を目指しちゃうんだ
君だってその方がいいだろ?
後悔のない一日にしようよ
ああ、夕日が沈んでいく
君に残された時間はあとわずか
後悔はしてない?
うん、それなら良かった
さあ、いよいよ月が昇り始めたよ
時計の針がもうすぐ
2人揃って12を指す
君ももう死んでしまうのか
最後まで付き添ってあげたいけれど
人の歩みっていうのは中々止まってくれないんだ
多分、今までの『今日』の中で
最高の『今日』だったよ
そんなことは言うけど
またしばらくしたら
同じこと言ってるんだよな
それじゃあ、さようなら
僕の一生が終わるまでに
タイムマシンでも発明されたら
また戻ってくるよ
ばいばい、またね
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