第18話 得たこと 2
なんということでしょう!
グランドピアノの蓋を開けて練習するだけで音のバランスがとりやすいではないですか。
ピアノを演奏する時に音がきれいに聴こえるかどうかは、メロディーと伴奏のバランスにあると言えます。
ピアノ奏者は、一人で二役、ソリストと伴奏者をしなくてはなりません。
曲によっては一人で何役もしなくてはならないので、各パートごとに音の強さや音色を弾き分けています。
蓋を開けることは、音の強弱に幅ができ、耳のあまりよろしくない私にとって、とても良かったのですよ。
そして、蓋を開けているので、全体の音が大きくなります。
今まで知らぬ間に鍵盤を押さえ付けて弾いたのでしょうか、軽く弾けるようになって、まあ、楽なこと。
あれ? ショパンの黒鍵のエチュードが弾きたくなってきたぞ。
あれれ? リストのラ・カンパネラが弾きたくなってきたぞ。
去年、コンクールで弾きまくったモーツァルトが弾きやすいぞ。
これは、もしかして大発見!
もう少ししたら、ピアノが得意とか言い始めるんじゃない?
そうだったらいいなぁ。
続く
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