恋

恋は少女の日常を小鳥のようにせわしなく駆けた


彼女はそのかすかな足跡を追った


鏡に映った顔を見て彼女は満足げにほほえんだ


切り揃えて、重たげに見える前髪は、なにか彼女を意味ありげなものに見せたから


すると、窓の外を、また恋が小鳥のように駆けていって


彼女は飛び出してそれを追い


とうとうそれを捕まえたのだと、私は風の便りに聞いた

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