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各世界の調停者達にコピーしたアレをさながらお中元のごとく配って回り、グッスリと睡眠を取っていつもの研究所に向かうと…



「よお、久しぶり」


「そだね、一ヶ月振り?」



商業大陸の研究所にも関わらず、何故かいつものようにショコラが居た。



しかも今回は庭に。



…そういえば、お中元ってどっかの宗教では死者の霊を供養するために供物を捧げる…的な意味があるらしいよ?



…調停者達は世界の輪から外れてるから死者の定義に多分当てはまるし…



まさにお中元の元の意味にぴったりの表現だな。



…まあそんな事はさて置き…



「なんでお前がココに居んだよ、もしかして生産大陸だった?」



俺はショコラを見て思った疑問をそのまま聞く。



「商業大陸であってるよー?ソレに私は研究のために一昨日来たばっかだし」


「…それに?何に?…まあタイミングが良いからいいか、ラッキー」



ショコラのあってるのか良く分からない言葉の使い方に一瞬戸惑うが、別に伝われば問題ないだろうと流す。



「?私に何か用事があったの?」


「おう、正確にはお前とマキナだな」


「…マキナにも?」



ショコラの問いに頷きつつももう一人居る…と補足して答えると不思議そうに首を傾げる。



「お前らこの前、全力で戦ってみたい…っつっただろ?」


「え?うん、どうせ無理だけどね…」


「…ソレをなんとかするために頑張ってきた」



俺が逆に問うと聞き返した後に少し暗い顔になって呟くので…



驚く顔が見てみたい、ともったいぶらずに本題を言う。



「…なんとかって…どういう事?」


「そらあ全力を出して本気で殺し合いが出来るって事だ」


「…どゆ事?」



驚愕して喜びのあまり叫ぶだろう…と思いきや、俺の思っていた反応と違う。



…どうやらショコラは俺が言いたい事をまだ察する事が出来てないみたいだ。



…主語を抜かして説明も無く用件の核だけを言っただけではやっぱり伝らなかったかー…



それでもショコラなら、と思ってたんだがなー…



「つまりは…お前も、マキナも、禁止技を使いたい放題で戦える」


「…ソレって…全力を出しても良いって事…?」



俺の説明にようやく言いたい事が分かったのか口元が緩んできた。



「そだな」


「本気で戦っても良いって事!?」


「おう」


「周りに遠慮せずに思いっきり戦えるの!!?」



ソレがどういう事なのか理解出来たのか徐々にテンションを上げながら俺に確認する。



「そうなるな」


「良いの!?ホントに!?どうやって!?」


「ソレを話すにはみんなの前で、だな…何回も同じ話をするのは面倒だし」


「うそ!じゃあみんなを集めなきゃ!」



ショコラが興奮しながら聞いてくるが俺はココで話したい衝動を抑え、あくまで冷静にそう告げた。



すると、ショコラは言うや否や研究所の中へとすっ飛んで行く。



…元気な事だぜ…つーか、アイツ庭で何してたんだろ?



…ま、いっか。




















ーーーーーーーみんなの前で説明中ーーーーーーー

















俺がさっき説明した内容とほぼ同じ事を話しただけなので、その場面はカットで。













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