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やっぱり視覚的な刺激が関係する系?



普段とは違うから刺激になって興奮に繋がるやつ?



「…えい」


「ひゃっ…!」



好奇心というか欲望に負けて背中を舐めるとリザリーが可愛らしい声を上げた。



「ちょっ…!何するのよ!」


「ひや?なふぇたふなっふぇ」



驚いたように頭だけ振り向いたリザリーの疑問に背中をペロペロを舐めながら答える。



「舐めなくなったって…あんた本当に変態ね…」



てっきり怒られるとかヒかれると思ったのに、何故かリザリーは呆れたようにため息混じりで呟いただけで振り向いた頭を戻した。



…うーん、当然美味しくは無いし何の味もしないけど、このほんのちょっと満たされた感はなんだろ?



痒い所を我慢せず直ぐに掻けたような感じに似てるかも…



自分の心境を疑問に思いつつも俺はティッシュを取ってリザリーの背中を拭きボディクリームを塗る。



…塗ってからだったら舐められなかったからね。
































































翌日。



起きると何故かリザリーとマキナに挟まれていた。



…アレ…?なんでマキナが…?ってこいつ、裸じゃね!?



俺は不思議に思いつつ良く見ると肩のあたりにブラの紐が見えない。



…毛布をめくって確認しようかとも考えたが…



ブラを着けてたらがっかりするし、着けて無かったらソレはソレで気まずいのでシュレディンガーの猫的な妄想で我慢する事に。



因みにリザリーも肩あたりにブラの紐が見えないので、チューブトップとかストラップレス系じゃないのなら上半身裸だろう。



…一応水着的な形のチューブトップ、ストラップレス系とかのブラを持っててもおかしくは無いし。



だって俺がこいつらがどんなブラを持ってる、とか知ってるわけねーじゃん。



こいつらなら俺をぬかよろこびさせるためにソレをあえて着けて寝るとか十分にあり得るから困る。



…昔は何回かあったりもしたんだよ?



ドキドキしながら寝返りをうつのをまってたら…



実は水着を着けてました!とか、チューブトップだった!とか。



んで風呂上がりにタオルを巻いて出てきたと思えば…いきなりタオルを取って、残念ストラップレスでした!下着も履いてます~!とかさ。



…そんな残念な記憶に残る事があったからその下着の名前も思い出せたワケで。



なんかストラップレスはドレスとか胸を出す服装の時に着けるブラらしいね。



…まあだからなんだ、って話だけど。



つーかリザリーはギリギリまだ分かるとしてもなんでマキナが俺のベッドで寝てんだ?



そしてなんで俺はマキナが潜り込んで来た時に気づかなったんだろう?



…どうでもいいか、別にナニカあった…ってワケでも無いだろうし。



きっと寂しかったんだろうな、気分的にショコラじゃなくて俺やリザリーと一緒に寝たかったんだよ、うん。

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