9
その後。
あの女の子の持ち物であるぬいぐるみのような小さいリュックと刀を返してもらう。
↓
リザリーを影移動で研究所に送る。
↓
女の子と一緒に調停者の下へ行く。
↓
少し話をして一旦女の子と異国へ影移動した。
↓
式部の家に行くと今は式使の家に居ると言われる。
↓
式神使いの名門式使家に移動。
↓
式使家の本家に到着。←今ココ。
およそ3時間におよぶ行動を簡単に纏めたらこんな感じかな?
あ、一応女の子と影移動する際には目隠しをさせたしスタンも使ったよ?
しかも調停者に見せたら、やっぱりお前が連れてきたか…とか言われるし。
知ってたんなら捕まる前に知らせろや!と思ったが調停者に言えるワケもなく。
まあ、どうやらタイムリーな事に色々と対策を練ってる最中だったらしい。
「うひぇー…流石は名門の式使家、家のデカさとかぱねぇな」
俺は3mはあるデカい門を見上げて呟くと女の子も頷いた。
なんか、式一族は1000年以上の歴史があるらしく…
一族本家の家は4ヶ所共東京の一等地にも関わらず家の敷地が2000坪以上あるんだと。
多分土地代だけで何十億ぐらいいくだろうなー。
門のデカさに圧倒されつつも設置されてるインターホンを押してみる。
「どなたですか?」
「あ、自分は遠間と言いますけど…そちらの御当主に用があって来ました」
インターホンから聞こえた男の声にそう返す。
「遠間…?ああ!もしかして式部様のご友人の!」
「………ま、まあ…はい…」
あのド変態の友人だと認めたくは無いが、中に入るためには仕方あるまい。
「直ぐに参りますので、少々お待ち下さい!」
「え?いや、門を開けてくれれば…」
言ってる途中でインターホンが切れる。
「しゃーない、少し待つか」
門に背もたれて女の子にそう言うとコクンと頷く。
「そういやその刀、ちょっと見せて?」
「…ダメ」
「えー?ちょっとぐらい…」
「ダメ!」
拒否られたので無理やり取ろうとしたら女の子に伸ばした手をパシン!と叩かれる。
「あ…ごめん、なさい…コレは…危ないので…」
「ふーん?」
そう言われると余計に気になるじゃないか…
「隙ありっ!」
「あっ…!!抜いちゃ、ダメ…!」
バッとひったくるように取って抜こうとすると女の子が必死に止めようとしたが、ちょっと遅い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます