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今ココに揃ってるのはリザリー、マキナ、ショコラ、エルー、クレイン、リザリーのお姉さん(名前忘れた)の臓器一式と大量の血液。
今で藍架、夜に愛梨、夜中に母さんのが増える予定だが。
後はコレにプラスで髪の毛さえあればその時の記憶を持って生き返らせる事が可能。
もちろん臓器や血液は一気に取ったんじゃなくて、魔札を使って再生させながら取った。
流石に髪の毛一本からでも生き返らせれるとはいえ…そんなめんどくさい事は勘弁。
つーわけで、藍架が寝てる間に痛覚を麻痺させて早速ストックを取りましょうかね。
藍架を手術台のような所に乗せて手足を固定。
雷系の魔札を取り出して痛覚を麻痺させる。
そしてマスクと手袋をすると回復系の魔札を取り出して近くの台に置き、その台に置いてあるメスを持つ。
さて藍架の臓器及び血液の摘出作業の開始だ。
当然場面はグロいからカットさせてもらうよ。
…その後。
翌日、特に変わった事はない。
二日目、至って普通。
三日目、母さんが夜這いして来たがそれ以外に変わった事はなし。
4日目、なぜか寝ぼけた愛梨が俺の布団に侵入。寝言でおそらく彼氏の名前を呟きながらキスしてきた…しかも舌を入れてのディープキス。
それ以外に変わった事はない。
5日目、特に変わった事はなし。
6日目、ベロベロに酔っぱらった藍架が帰宅。無理やり押し倒されてナニカを飲まされ…ソレから朝まで記憶無し、起きたらなぜか全裸の藍架が隣に寝ていた。
それ以外に変わった事はない。
7日目、いつものように藍架に呼び出されて妖怪退治を手伝うと……うん。
それ以外に変わった事はなし。
とりあえずこの一週間、特に変わった事がなかったので書くのが面倒だからまとめてみた。
…そして8日目。
この日が一番なにかあったと言える。
現在の異国の常識を覆すような出来事が起きた。
まあ面倒ではあるが始まりから説明するか…
「ねえ、今日の夜に来て欲しい場所があるんだけど」
今日の昼過ぎに帰って来た藍架が、ただいま…よりも先に言った言葉。
思えばソレが始まりだったのかもな。
「なんだ?デートの誘いならOKだぞ?」
「アホか、なワケないでしょ」
「惜しい!」
「…全っ然ちっとも惜しくないから」
俺が指をパチンと鳴らすと藍架は呆れたようにため息を吐く。
「やっと藍架が家族内での男女愛に目覚めたと思ったのに…」
「そんなのに目覚めてたら彼氏なんか作ってないし」
「ん~…分からんぞ?好きな人がいても別の男と付き合ってる女はいっぱいいるだろ?」
おそらくそういう女の子達は…
断り切れなかった
ステータスで付き合ってる
年齢=彼氏いない歴が嫌だった
のどっちかだろう。
「そうだけど…私は違う、ってかそもそもあんたに恋愛感情なんて抱いてないし」
「まあヤるのに恋愛感情は必要無いけどな…で?場所は?」
「…防衛省」
藍架は自分の身体を抱いて軽蔑した目を向けた。
「防衛省ぉ?なんでまたそんな所に」
「政府のお偉いさん方が会議の末にあんたと和平交渉を結ぶ事を決めたって」
「賢い選択だけど…なんか腑に落ちねえな」
もしかしたら罠か?色々と仕掛けたり待ち伏せして一斉に…とか。
「コッチから手を出さければ敵には回らないし、逆に妖怪退治の戦力になるからとか言ってた」
私を含めたほとんどの忍者は全く納得してないけど、と俺を睨む。
「コレも忍者としての教育の賜物だねぇ…別に納得しなくてもいいんじゃない?ただ成果を出すためにって割り切れば楽だよ」
「…つまりは道具として利用しろ、と?」
「お前が納得できんならソレでいいんじゃね」
どうせ俺は生きてる限りロクな扱いを受けそうに無い…って悟り始めたし。
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