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「…質問は以上だ」



おっさんは早足でこの場から去って行った。



もう一秒たりとも俺と話したくなかったんだろう。



せっかくの話し相手が……仕方ない、すっげー久しぶりに本格的な筋トレでもするか。



あまりにもやる事がないので軽くストレッチをしてから筋トレをした。



先ずは左手で腕立てだな…1234567891011121314151617181920…



30分後。



「に、2220…に、2221…に、2222ぃ…!」



ふぅ、これで限界か…次は右だな。



また30分後。



「に、2220…!に、2221…!に、2222ぃ…!」



はぁ…流石に少し疲れたな。次はスクワットだ。



123456789101112131415161718192021222324252627282930…



40分後。



「9998、9999、い、10000…」



はぁ、はあ、少し息が切れてきたな。



次は腹筋したいんだけど…足を押さえる物が無いな。



俺は鉄製で床に固定されてるベットに目をつけた。



「っ…せえい!!」



思いっきり引っ張るとゴゴッ!と固定部分のボルトが外れてベットが少し動く。



ふぅ…よし、コレをスリッパの上に乗せたらちょうどいいぐらいだろ。



ちなみに俺は裸足では無い。



そのまま連れて来られたから愛用?のスリッパを履いている。



鉄製ベットの足の部分をスリッパの上に乗せて足が上がらない事を確認して、腹筋を始めた。



1234567891011121314151617181920…



一時間後。



「ご、5553…ご、5554…!ご、5555…!」



はぁ、はぁ、はぁ…疲れたからコレぐらいにしとくか。



汗もかいてきたし…ってか風呂とかどうするんだろう?



飯は一日に一回昼のみだけど、風呂は…?タオルで拭くのかな?



まあいいや、疲れたから少し休憩しよう。



俺は元の場所にベットを寄せて上に転がった。

























































いつの間にか寝ていたようだ。



飯が置かれてるって事はもう昼頃か。



地下だから薄暗くて時間の感覚が良く分からん。



あまり美味しくもない飯を食べて少しゴロゴロして、軽くストレッチをして筋トレを始める。



そして筋トレが終わるとある物に気づいた。



なんと!濡れたタオルがあるではないか!



食事のお盆を置いてあったトレイに入ってるから昼の時に一緒に持ってきたんだろう。



有り難く頂戴して体を拭き、そして寝る。







…そんな退屈な日々が一週間ほど続くと流石に飽きてきた。



どうやって脱獄しようかなー?と考えてると遠くの方から足音が聞こえてくる。



食事を持ってくるいつもの兵士とは違う足音だ。

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