9 夜の足音

鮮やかに瞳を焼く夕焼けに背を向けて、薄暗い青へと歩いて行った。


たどり着いたのは静かにさざめく海。


水平線から深い紺色の空がのぼってくる。


振り返ると、夕焼けが最後の輝きをたなびく雲に振りかけていた。


もうすぐ、夜が来る。

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