4 夏、青いベンチ

燃えているような青いベンチに腰を下ろす。


頭を上げるのも面倒で、もう下を見るしかなかった。


地面に目を凝らしても蟻の一匹すら見えなくて、


地球全体がこの暑さに侵されているような。


ゆらゆらと揺れる陽炎と一緒にひたすら呻く。


ああ、押しつぶされそうだ。

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