随筆四十七:ほしい物って無くならない!?

心桜「あっ、見て見て! つっちゃー!」

七夏「どしたの? ここちゃー!」

心桜「これ! いいと思わない!?」

七夏「くすっ☆」

笹夜「ごめんください♪」

心桜「こんちには! 笹夜先輩!」

七夏「笹夜先輩☆ こんにちはです☆」

笹夜「こんにちは♪」

心桜「ねねっ! 笹夜先輩! これ、いいと思いませんか?」

笹夜「え!? まあ♪ シュシュかしら?」

心桜「そうです! いいんだけど、あたしは髪短いからな~」

七夏「ここちゃーも髪を伸ばしたらどうかな?」

心桜「いや~・・・色々と大変だからいいや!」

笹夜「そう言えば、これが届いてました♪」

心桜「おっ! お手紙ですか!?」

七夏「わあ☆ ありがとうございます☆」

心桜「んじゃ、そのまま笹夜先輩! お願いします!」

笹夜「ええ♪ では・・・ペンネーム、キラキラ星ぃ~さん♪」

心桜「来たよ!」

七夏「え!?」

心桜「いつも、このペンネームの意味を考えてしまうんだよね~」

笹夜「続き、いいかしら?」

心桜「え!? 考えないんですか?」

笹夜「ええ♪ ペンネームですから♪」

七夏「ここちゃー☆」

心桜「なるほど・・・お願いします!」

笹夜「はい♪『ココナッツさん、こんにちは♪ 私はほしい物が沢山ありますが、ほしい物って無くならないですよね。それどころか、次々とほしい物が出てきて・・・ココナッツさんは、今ほしい物はありますか? それを手に入れたらほしい物って無くなりますか?』です♪」

心桜「今ほしい物・・・さっき話してたけど、これだね! つっちゃーは?」

七夏「えっと、小説かな☆ 笹夜先輩はありますか?」

笹夜「ピアノ演奏の技術かしら?」

心桜「うわっ! そうきましたか!」

七夏「笹夜先輩のピアノは、今でもとっても上手だと思います☆」

笹夜「ありがとう♪ 七夏ちゃん♪」

心桜「さらなる高みをっていう所ですか?」

笹夜「ええ♪ 常に練習は行わなければなりませんね♪」

心桜「それって、ほしい物というよりも目標ですよね?」

笹夜「そうですね♪」

心桜「今、ほしい物ってありますか?」

笹夜「今、ほしい物・・・メロンのゼリーかしら?」

七夏「くすっ☆」

心桜「はは・・・なんか一気に身近になった気がします! どした? つっちゃー?」

七夏「私もブルーベリーの食べ物があるといいなって思って☆」

心桜「ははは・・・あっ!」

笹夜「心桜さんは苺の食べ物かしら?」

心桜「そうですけど、今の『あっ!』は、そうではなくて!」

七夏「え!?」

心桜「ほしい物って無くなる事もあるっ! 食べ物の場合!」

笹夜「まあ♪」

七夏「ここちゃー、無くならないって言うのは、そういう事ではなくて・・・」

心桜「それは、分かっているんだけど、食べ物の場合は一時的にはそうならない?」

笹夜「食べ物でなくても『消え物』であれば、そう言えるのかも知れません♪」

心桜「好きなものを沢山食べた時『もうしばらくいいや』って思わない?」

七夏「くすっ☆」

笹夜「ええ♪ でも、時間が経過しますと、ほしくなってきますから、結局は無くならないという事かしら?」

心桜「そなんだけどね~! ほしい物が無くならなくて、どんどん増えてゆくのは困るよね!」

笹夜「でも、ほしい物が無くなっても困ると思います」

心桜「え!?」

笹夜「生きる事の楽しみのひとつを、失う事になりませんか?」

心桜「あっ! そうですね!」

七夏「楽しい事は、沢山ある方がいいなって思います☆」

笹夜「心桜さんも、こちらのシュシュで楽しまれては如何かしら?」

七夏「くすっ☆」

心桜「あたしがこのシュシュを買ったら、つっちゃーの髪を束ねて楽しみたいね!」

七夏「え!?」

笹夜「まあ♪」

心桜「あるいは、別の方法で楽しめる事が無いかを考える!」

七夏「別の方法?」

心桜「っそ! 例えばさ、ここにおせんべいがあるけど、これ途中で食べるのをやめた時に、シュシュで束ねてみると・・・」

笹夜「まあ! ちょっと違和感があるかしら?」

心桜「でもさ、これが可愛いお菓子だったら結構似合うかもね!」

七夏「はい☆」

心桜「ま、あたしの場合は、おせんべいを一気に食べるから、結局シュシュの出番は無さそうですけど」

七夏「普通に集めて眺めるのも楽しいです☆」

心桜「コレクションも始めると大変だからなぁ・・・『海これ』も全部集めきれてないし、無理な気がする」

笹夜「まあ、大切なのは楽しめる範囲で、無理せず集める事かしら?」

七夏「ここちゃー、笹夜先輩の今のお話し、聞きました?」

心桜「うぅ・・・確かに、無理してる時があるけど、それも楽しんでいるならいいんじゃない?」

七夏「寝不足には気をつけてくださいね☆」

心桜「・・・はい」

笹夜「心桜さん・・・と言いながら、私も寝不足には気をつけます」

心桜「ん? 笹夜先輩も『海これ』ですか?」

笹夜「美夜には夜更かしにならないように注意してますけど、私も小説を読んでいて夜更かしになったりする事もありますので・・・」

心桜「あ、美夜っちですか!? でも、夢中になってると止め時が難しいですよね」

七夏「・・・はい☆」

心桜「なんだ、つっちゃーも小説で夜更かし組みだった?」

七夏「えっと・・・」

心桜「まあ、ほしい物があるから楽しいって事だよねっ!」

笹夜「ええ♪」

七夏「はい☆」

心桜「ほしい物を手に入れても、ほしい物が無くならない方が良いという事で!」

七夏「くすっ☆」

心桜「んじゃ、これからもつっちゃーが楽しむ『翠碧色の虹』本編はこちら!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_frma_a.htm」

心桜「あたしたち『ココナッツ』宛ての、お手紙はこちらです!」

心桜「http://nanatsuiro.my.coocan.jp/nnt_suiheki_novel.htm#QUESTIONNAIRE」

七夏「キラキラ星ぃ~さん☆ おたより、ありがとうございます☆」

心桜「ありがとうございます!」

笹夜「ありがとうございました♪」

心桜「・・・・・」

七夏「? どしたの? ここちゃー?」

心桜「今、ようやく分かった・・・キラキラ欲しい~だったという事!」

笹夜「まあ♪」


随筆四十七 完


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随筆四十七をお読みくださり、ありがとうございました!

本編の方も鋭意制作中ですので、どうぞよろしくお願い申しあげます!

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