20章 将軍の襲来

 一督戦隊は療養を終え、修行を済ましてから次の任務に就いた。次の任務は日本幕府への遠征である。


「修行の成果をみせてやろうぜ!」

「ええ!」

「おー!!!」


「そちらから出向いてくるとは有り難い。お前たちを討伐する!」

「何者だ!?」

「オレは日本幕府の将軍の徳川位矢実だ!!!」

「私は日本幕府の副将軍の徳川三司である!」

「私は日本幕府の大老の豊臣漱石だ!!!」


「有難いのはこっちの方だのこの国のトップが出てきてくれるとな!」

「これで幕府軍は壊滅…ですね。」

「そう上手くいくと思うな!」


 位矢実、三司、漱石は刀を三本具体化させて襲い掛かってきた。彼らは三刀流使いなのである。


「炎雷斬!!!」

「ドレインナイフ!!!」


 剛とハルヒも剣の技で応戦する。そして一も第四形態に変身し、三刀流で対抗した!


「ほお、このオレに劣らぬ刀裁きを見せるとは中々だな!」

「修行の成果だ!」


 三司はハルヒに切りかかる!ハルヒはかわしたがハルヒの後ろ髪が100本程切れてしまった。


「私の美しさを汚したわね!!!許さない!!許さない!!!」

「なに!?この女も三刀流を使うのか!?」


 ハルヒはドレインナイフを三本にし、マックスパワーで三司に向かっていった。


「こっちも三刀流だと!?」

「昔とは違うんでな!」


 剛も炎雷斬を三本にして漱石に応戦した。


「さっきはよくも私の命より大切な長い赤髪を切ってくれたわね!」

「なにぃ!?」

「この素晴らしい赤髪は武器にもなるのよ!」


 三司の身体を自慢の長い髪の毛で縛り上げた。


「これも修行の成果よ!」

「くそおおお!!こんな技まで身に着けていたとは!」

「死になさい!」


 ハルヒは長い赤髪で三司の首を絞めて窒息死させた。さらにハルヒは剛に応戦した。


「ドレインカッター!!!」

「ぎいいい!!!」


 漱石は追い詰められた!一方、一と位矢実は拮抗していた。しかし、位矢実が意表をついて逃げ出した。そして三司に加勢した。


「髪の毛くらいオレにも操れる!」


 位矢実は三司が斬ったハルヒの髪を操り剛を縛り上げた。そして、位矢実は剛に切りかっかかった。


「や、やめろ位矢実ーーー!!」

「剛~~~~!!!!」


 剛は位矢実を静止したが、聞き入れるはずもなく位矢実に切られて左右真っ二つにされてしまった。


「きゃあああああああ!!!!」

「よくも!!!よくも剛を!!!」

「隙あり!!!」


 位矢実は特大のエネルギー弾を一に放った。

 ドドーーーーーン!!!!


「やったか!?」

「ん!?」


 そこには見慣れない顔立ちのの大男がいた。


「こんな敵いたかな?」

「おいおい、この期に及んで新キャラ登場かよ…?」

「新キャラだと?僕は一だ。」

「一だと!?顔立ちも体格も髪色・目色も声も全く違っているぞ!?」

「第五形態だ。修行の極致で手に入れた新たな形態だ。この形態になるのは精神統一が難しいんだが、剛の死によって一瞬で精神を統一できた。」

「バカな!?変身でここまでマガマガしく変わるものなのか!?」

「変わったのは見た目だけじゃないのは、お分かりかな?」


 そういうと一は漱石の胸にパンチし突き破った。


「ぐがっ!!!」


 漱石は即死してしまった。


「はやい!?」

「覚悟は良いな!?」

「確かに速いがオレなら追いつけるスピードだ!消えろおおおお!!!」


 位矢実は三刀で一に切りかかろうとした。


 ガッシッ!


 一は位矢実の両腕を掴み刀を止めた。


「ぐう!は、はなせ!」


 ボキっ!


「ぎゃああああああああああ!!!腕が!腕がああああ!!!」


 一は位矢実の両腕を折った。


「終わりだ。位矢実将軍!」

「ふっ…ふっ…ふざけるなあああああああああああ!!!ボクが負けるかああ!!!」


 位矢実は口から巨大なエネルギーの球体を放った。


「なにぃ!?ばかな!彼にまだこんなパワーが残されていたとは!?」


 一はエネルギー球で大気圏まで吹きとばされていく。


「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

「ははは!!!200%のアルティメットパワーだ!!!いかに強かろうとも宇宙区間に飛ばされては生きていけまい!」

「くおおおおおおおおおお!!!!」

「はーはっは!ボクの勝ちだぁ!ボクが全世界を征服するのだあああ!!!」

「私の事を忘れちゃ困るわ!ハイパードレインビーム!!!」


 ハルヒの攻撃が位矢実の腹を貫いた。


「そんな!ボクが負けるはずがあああああああああ!ボクが負けるはずがあああああー!」


「はあああああああああ!!!」


 一はエネルギー球を押し返し、位矢実へ跳ね返した。


「くそおおおおおおおおおおおお!!!!」


 位矢実は自分のエネルギー球に押しつぶされ消滅した。

 かくして日本幕府は無条件降伏する事態に陥ったのであった。

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