雨音を聴きながら
雨に隠れる囁き声
私のコトバと混ざりあい
響き広がりあなたに届け
水は離れずすぐそこへ
空の震えと混ざりあい
あちらこちらへ手を伸ばす
濡れた地面は艶やかに
滴る音は官能的に
弾けて揺さぶり叩き打つ
ぼやけた瞳で見上げる空と
淀んだ雲に輪が差し込む
煌めき霞む光よ落ちよ
糸を伝い零れる水銀
皺枯れた葉に脈動を
たとえ仮初めの命としても
雨は走る
雨は鳴く
雨は死ぬ
一期一会の奇跡の音色
踊り騒ぐ無言の喜び
零さないように掬い取ろう
この一瞬をこの一時を
過ぎ行く流れに背かぬように
かけがえのない今を唄おう
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