苦い恋
リナ「ねー、順調な恋バナとかつまんないからさ、幼い日の苦い恋の話しようよ!」
吉野「あー、そう言えば…
小5の頃、めっちゃ美少女のクラスメイトに勇気を振り絞って告ったんだけど、あっさりフラれたなー。ユイカちゃんって子だったんだけどさ…『他に好きな子がいる』って。人生初の失恋、悲しかった…」
リナ「へー、意外にピュアな話ねー」
吉野「だろー?…って、意外にってなんだよ!」
リナ「あはは、ごめん!じゃ、岡崎さんは?」
岡崎「…小5の時、クラスの女子に告られたけど読書で忙しいって断ったら、散々泣かれて困りました」
リナ「あら、順と同じ小5?うあー、また素っ気なく…でも岡崎さんらしいわね〜」
吉野「へー、お前に告った子って誰だよ?俺も名前言ったんだし教えろよ〜」
リナ「あ、それってもしかしてユイカちゃんだったりしてねー?」
岡崎「……」
リナ「え…図星…??」
吉野「(ガタッと立ち上がる)お前…なにユイカちゃんの気持ち踏みにじってんだよ!?」
岡崎「は?
じゃ、お前の目の前で俺が彼女といちゃついた方が良かったのか?」
吉野「え、いや…それはそれで最高に腹立つけど…!」
岡崎「それに…
親友を凹ませといて平気な顔してる女に、仕返ししてやりたかったし」
吉野「……(はっとしたように岡崎を見る)お前、それ…知ってたのか」
岡崎「側で見てりゃわかる。お前が彼女を好きだったのも、フラれたのも…大体な。
本気になると感情ダダ漏れなんだよ、お前は昔から」
吉野「……(頰を赤くして岡崎をじっと見つめる)」
岡崎「(微妙に照れつつ横を向く)……もういいだろ、そんな昔の話」
リナ「……(何これあっっっっま!!!)」
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