第31話

「この子は可愛いと思う。

 だけど、無理矢理は好きじゃない」


 裕也がそう言って拳を構える。


「……ふぉっふぉっふぉ。

 そんなんだから主は童貞なのじゃ」


 フィサフィーは、そう言って杖を女子高生に向ける。


「何をするつもり?」


「性欲が満たされることがあれば主の気持ちも変わるかも知れぬ。

 その女子高生の全ての感情を性欲に変える。

 その女も所詮は雌。

 己の欲には逆らえぬ。

 さぁ、雌よ!裕也を犯せ!」


「いやぁぁぁ」


 女子高生の目が虚ろになる。


「やめろ!」


 裕也が怒鳴るもときすでに遅し。

 女子高生は、裕也の体に触れる。


「ああ……

 私を抱いて……」


 裕也は女子高生の頭を撫でる。


「これも飛ばすことが出来るのかな……」


 そう言って女子高生の頭を優しく撫でる。

 そして、そのままフィサフィーに何かを飛ばした。


「むぅ。

 そう来るか……」


 フィサフィーに女子高生が受けた性欲の気持ちを飛ばしたのだ。


「うん、こうするしかこの子を助ける方法はないからね」


 裕也が小さく頷いた。


「じゃが、この場にいる女どもをワシが犯す…… 

 というのは考えなかったのかいのぅ」


「……え?」


「さぁ、誰を犯そうかのぅ。

 OL、女子大生、女子高生。

 女子中学生、小学生もいるのぅ」


「流石に後半は犯罪じゃないの?」


「何を言っておる?

 ワシは神族。

 人の法律など知らぬは!」


 フィサフィーの目が見開く。


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