第14話
パン屋の山田に1本の電話が鳴り響く。
「はい!
もちもち!パン屋の山田です」
桃が、電話に出る。
すると電話の向こうで女性が言った。
「あ、桃さん。
太郎さんはいますか?」
「あ、愛人さん!」
桃が嬉しそうに笑う。
「あ、桃。
仕事の電話に出たらめーだよー?」
萌がそう言って受話器を桃から受け取った。
「怒られちゃったー」
桃が照れ笑いを浮かべトタトタと走った。
「桃、ダメだぞ!
こういうときは、『もしもし』って言うんだ!」
「そっか!
お兄ちゃんすごーい!」
太郎の言葉に桃の目が輝く。
「……ふぅ。
ごめんなさい。
ノインさんですよね?」
萌がそういうと電話の相手が安堵のため息をつく。
「あ、はい!
ノインです!」
電話をかけてきたのは、International Guild。
通称IGのメンバーである山中 乃音。
コードネーム、ノイン。
きれいな声が魅力的な女の子だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます