第16話

花火大会。


勇気を出して、誘った。



1人では心細くて、友達の意見も聞いて画面の向こうの先輩に言葉を届けた。


「30日空いてますか?」


返信が来なくてドキドキが早くなる。

画面を除くけど通知はない。


じっとしてられなくて

友達にそれを預け

少し逃げ出した。


それが悪かったのかな?


「ごめん!予定入ってる。」


先輩から帰ってきた言葉。

悲しくて、悔しくて、すぐにでも泣きたかった。

でも友達の前では泣きたくなくて、遊んで気を紛らわした。




一人の帰り道。

必死にペダルを動かした。

でも頭の中は先輩の事だけ。

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