【数えられなかった66番目のひつじたち】

ひつじのぐざい

ひつじが1匹

なぜ、羊はかぞえられるのですか。


ぼく以外の羊は、みんな

かぞえられて柵の向こうに行ってしまった。


なぜ、ぼくはかぞえられないのですか。


柵の向こうに行きたい訳じゃない。


お前の時間はとまっているのだとブリキのおおかみが言った。


ぼくは自分で時間を止めたのではありません。


ある日、ブリキのおおかみが言ったのです。


「おまえの番じゃない。」

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