-5-「本当に魔女なんですか?」
⑤
ヒカルたちは部屋に真ん中のテーブルを
「さあ、これでも飲んで、ひと息でもつきなさい」
暑い中、長時間歩きづめで乾き果てていたヒカルたちは真っ先にお茶を飲んで
それはとても優しい甘さと爽やかで、今まで飲んだことがない美味しい飲み物だった。しかもクタクタとなっていた疲れがスッと吹き飛んだのである。
次にお菓子を手に取った。
お菓子は見ため的にも触り心地もマシュマロようだったが、口の中に放りこむと全く違うものだった。
綿菓子のようにあっという間に溶けていき、砂糖のような甘さではなく、スッキリとした甘味‥‥それだけではなく、これまた今まで味わったことがない
「お、おいしい~!」
その味に感動するナツキ。ツヨシは無我夢中でお菓子を平らげると、ナツキのお菓子にも手を出そうとしたが、直ぐ様
お茶とお菓子を
「さて、何の
「あ、はい」
お茶とお菓子の美味しさで
「だけど、よくここまで来れたというか、入れたというか‥‥。薄々気づいていると思うけど、ここは普通の場所じゃないのよ。それに、ここに来るためには、
「それって‥‥」
“特定の道順”という言葉に、ヒカルたちは思い当たることがあった。
「実は
ナツキが
「なるほどね、私の後を‥‥。ということは
「じげんのはざま?」
「キミたちが
魔女の言葉にヒカルたちの背筋がキンキンに
「だから、このワンちゃんにキチンとお礼しときなさい」
そう言いつつトッティに
「このワンちゃんが
ナツキは側にいたトッティを強く抱きしめた。
「トッティ‥‥ありがとう!」
しかし、トッティはナツキの感謝の強さに
トッティがその穴を空けていなかったら、今でも‥‥いや
苦手な
(ありがとうな、トッティ)
ここばかりは
「でもまぁ、よく穴を見つけたわね。大方、甘い匂いに
「さて、本題に戻りましょうか。私に何の御用かしら?」
魔女に最も用件があったナツキの口が開く。
「魔女さんって、本当に
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