月読命 ~ツクヨミ~

痛みを越えるくらいなら

紺色の国に浮かんでる

君と会いたい。


目をつぶるほど暇じゃない

ならばこの眼球の衝動を

君になら差し上げたい。


打ち明けたい想いを、


蛇に負けて嘆く、


遠い過去をも、


過ぎ去った糸にする。


ナナナ ナナナ

青色が紅く染まり

君の色に吸われてく


ねぇ、教えてよ

月読命ツクヨミ

私は、浚われたの?


儚い魂をも美しく見えると、

イザナギのように罪人ぶって.....


ねぇ、奪ってよ

月読命ツクヨミ

今日も明日も飾ってよ


貴方の光は、留まるよりも

動かされてしまいそうな期待


ねぇ、願ってよ

月読命ツクヨミ

僕は、君のモノだと。


そう言って魅せて。

私は今、君の鞘に納まりたい........


カグツチでさえも

溶けてしまいそうな


クサナギの力でさえも

生えぬような


秩序が依然としてる一瞬で

私に放ってよ............


月光を切り裂いて、


私の悲しみを溶かして、


外の息もなくて、


ただそばにいるだけ。


そして貴方は読み続ける

いや、詠み続ける

太陽の鎖も侵せない

河に風を込めて


貴方が振り返らなくとも

私は彩られてしまったから

誘惑も全て貴方への............






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