第25話 フル・フロンタル
『シャア』に似せて造られた強化人間。
容姿も近しいが異なる存在、見た目は筋トレした『シャア』である。
崩壊寸前の『袖付き』を『ミネバ』を姫と置き、残党を、なんとかまとめている。
『シャア』をしている人ならば別人だと解るのだが、カリスマ性も持ち合わせる有能な人。
政治家『モナハン・バハロ』が『ネオ・ジオン』残党をまとめるために用意された要は『シャア』を真似るだけの存在。
ゆえに自身でも話すように空っぽの器のはずなのだが『シャア』の残留思念を宿したらしく時に『シャア』そのものである。
しかし『シャア』の絶望を宿しただけで「ヒトですらない怨念の依り代」などと言われてしまうほどにペラい強化人間。
元の人格は完全消去されているがゆえに依り代としては最適だったのだろう。
さすがに彼に残留思念が憑りつくことまでは予想できないので外見だけ寄せた傀儡のはずが予想外にカリスマ発揮したが、人類への絶望だけが行動の理念になっているというところだろうか?
彼の思想は「変わろうとしない者には、それなりの未来を与えればいい」であり、まさに人類に変革など必要ないと思っている。
今の延長こそが全てであり変革や希望を抱く『バナージ』とは対蹠的な存在。
最後に『バナージ』に『刻』を見せて絶望を誘うが『バナージ』は希望を信じた。
最後は『ララァ』『アムロ』『シャア』が解放するように誘って消えた。
「君に託す、為すべきと思ったことを」
コレは『フロンタル』の言葉だったのか、あるいは『シャア』の言葉だったのか…。
『虚無』というものを魅せてくれた強化人間だったと思う。
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