第50話 ギギ・アンダルシア

 その能力がNT能力か?第一部では疑問だが、とにかく感が鋭い。

 そのせいか言動が先走るようで会話が独特。

 80歳を超えた大富豪の愛人で、それを隠そうともしない19歳。

 大人の男に依存するような雰囲気は『クェス』に近しいものがある。

『ハサウェイ』も『ギギ』と『クェス』をダブらせていた。

 それゆえか予定された襲撃の際、見捨てれば良いという判断ができずに彼女と行動を共にしてしまった。

「生きることに執着はない」という言葉から幸せとは言い難い過去を感じる。

 不安定というか地に足がついていないような雰囲気は子供のようでもあり、妖艶な女性の一面も覗かせる。

『ハサウェイ』と『ケネス』の間で揺れる女性である。

『ケネス』が彼女を勝利の女神と直感したことは間違いない判断である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る