閑話休題 なぜアムロはMK-Ⅱを欲しがったか?

 ふとプラモを飾ってある棚を見ながら思ったことがある。

「MK-Ⅱ多いな…」

 桜雪、『ガンダムMK-Ⅱ』が大好き。

「アムロも欲しがってたもんな~」

 で考えた。

 単純に『ガンダム』だから欲しいと思ったのか?

 なんか違うと思う。


 個人的な見解である。

『アムロ』は『ガンダム』が欲しかったんじゃなくて『ムーバブルフレーム』が欲しかったんじゃないか?

 だから『リック・ディアス』でもいいと言ったんじゃないか?

『ムーバブルフレーム』は『MK-Ⅱ』が初搭載であり、あの時点で『アナハイム』独自の『ムーバブルフレーム』を搭載した『リック・ディアス』のものより優秀だった。

 その優秀さを『カミーユ』が搭乗することでフルに発揮していたのである。

 事実『エマ』『ジェリド』『カクリコン』では性能を引き出せていなかったように思える。

『ジェリド』は事故ってるし…『エマ』も『MK-Ⅱ』に慣れていただけで終始、性能を発揮していたような気はしない。

『クワトロ』も『MK-Ⅱ』は『カミーユ』が慣れていると言っていたが、あの時点で性能を発揮できているのは『カミーユ』だけだという意味だと思う。

 その『カミーユ』の『MK-Ⅱ』の戦闘を見て、『アムロ』は欲しくなったのではないか?と思ったのだ。

 つまり『ガンダム』に拘ったわけではないのだ…きっと。

 そう思ってしまうのは『ベルトーチカ』の『アムロ』には『ガンダム』が相応しい的なセリフがあったからだ。

『MK-Ⅱ』も3機強奪しながら1機しか運用できなかったのは交換部品がないからだ。

『エゥーゴ』にとって、それほど特殊な機体だったのである。

『カミーユ』の父親『フランクリン』は優秀な技術者だったわけだ。

 仮に強奪されずにフラグシップとして『MK-Ⅱ』が『ティターンズ』に残ったとしても『フランクリン』はすでに次のMS開発を視野にいていたし『カミーユ』の母親『ヒルダ』も次世代機には『ガンダニウム』を使うと言っていた、『MK-Ⅱ』の役割は『ティターンズ』では終わっていたのである。

『フラグシップ機』を盗られたという汚点を残さないためには『MK-Ⅱ』に拘ってはいないという組織内の体裁もあり『バスク』は奪還に執着はしていなかったのだろう。

 ただし…その『MK-Ⅱ』でいいようにやられているのも事実で内心は穏やかではなかったはずだ。

『ジェリド』も当初は『カミーユ』に固執したというより『MK-Ⅱ』を奪われた、3号機は俺の機体だったはず‼が強く、その3号機を自分以上に使っている『カミーユ』に嫉妬したのだろうと思う。

『ライラ』『カクリコン』を堕とされたわけだし…その後の大気圏降下後「なんでガンダムは元気なんだよ‼」というセリフにも『カミーユ』というか『MK-Ⅱ』に感情が向いていることが解るのである。

『ガブスレイ』で『MK-Ⅱ』を堕とせたときから『MK-Ⅱ』から『カミーユ』に固執対象が変わったんじゃないだろうか?

『ジェリド』の中で、やっと消化できたんじゃないかな~。


 そんな『MK-Ⅱ』を見ただけで欲しいと思った『アムロ』はやはり優れたパイロットであり技術者なんだろう。


『ムーバブルフレーム』とは、物語の主軸にある大切なものなのだとプラモを見ながら思ったのである。

 今のプラモも『ムーバブルフレーム』採用だからね。

『永野先生』は天才なのだ。


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