第36話 カロン・ラット

 中央アジアにあるニュータイプ研究所の所長、ニュータイプをモルモットのように使う女性。

 フロスト兄弟にカテゴリーFとランク付けした女性であり、そもそもフロスト兄弟という厄介者を野に放った人。

 フラッシュシステムを起動させることのできる人間を求めており、フロスト兄弟は、この劣等感から拗れているのである。

 ティファを欲しがっているのでフロスト兄弟を手駒のように扱っていたが、兄弟は新連邦に彼女の疑惑を信じ込ませ、ニュータイプ研究所は物理的に壊滅させられてしまう。

 彼女自身もシャギアの『ガンダム・ヴァサーゴ』のメガソニック砲で焼かれてしまう。

 兄弟からは殺意を持たれていたが、それに気づくこともなく、シャギアとは親しく接していた。

 彼女はカテゴリーFという研究上の区分けとして使っていたようだが、兄弟には落伍者というレッテルのように受け取ったのだろう。

 言葉のナイフというのは恐ろしいものである。

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