第7話 フォンセ・カガチ

 木星帰りのお爺ちゃん。

 ザンスカール帝国の事実上のトップ。

 表向きはマリア・ピア・アーモニアに仕える立場ではあるのだが、所詮、傀儡の女王には、何の権限もない。

 木星から地球を視ていると、こんな野心も芽生えるのかもしれない。

 サイコミュの行き着く果てともいえる『エンジェル・ハイロウ』を完成させ地球を護ろうとした、歪んだ正義に振り切っちゃった老人。

「マリア主義」を唱えた宗教団体に取り入って「ガチ党」を設立、平和主義を唱える反面、「ギロチン」による恐怖政治も行使するという、無理があるだろうという運営を仕切る有能な経営者であり政治家、米国のトランプの遥か上位互換。


 ザンスカール帝国設立まで4年という驚異の建国を果たしF91を開発した「サナリィ」を抱え、高性能MSを配備し「ベスパ」を設立、もう地球圏は、てんやわんやである。


 嵐のような老後の締めは哀れなモノであり、子供に真理を諭されながら、傀儡として利用してきたマリアの幻影を見て『エンジェル・ハイロウ』で昇天。


 木星帰りは優秀だけど…歪むのか?

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