第11話 シャア・アズナブル(CCA)

 赤い人。

「やっぱり赤がいいと、レウルーラも赤、サザビーも赤、角、ジオンの正当進化と呼べるデザイン、ご満悦である。

 調子こきの性格が災いするのは昔からの悪い癖で

「えっ?天パ…あんなので挑む気?」

 とサイコフレームのこと教えたげて、と情報を自ら横流し

「これで良いモノをお造りなさい」

 メッチャスゴイのが出来ちゃいました。


「俺が教えたんだぞ!! ブホァー…」

 御自慢のサザビー…タコ殴りで惨敗しました。


「パイロットだけをやってるわけにはいかんかったんや…せやから、ちょっと腕が鈍ってもうてん…あの天パ、ずっと最前線やん、ちょっとちゃうやん、ワシもパイロットとして最前線で戦っとったらアレやで、バチコーン言わしたったはずやんか」

 生身でも馬乗りされて言い訳三昧。

「ナナイ~天パがさ~」

「シャア・アズナブル、いえ、キャスバル・ダイクンでいらっしゃりたいから疲れるのですか?」

「父の名前を継ぐのはつらいな。君のような支えがいる」

 ギリギリ恰好付けたけど…半泣きです。


 ミーティング中です。よちよち、キャスバル坊や…。


「今、計算してみたが…」

「石ころひとつ押し出してみせる」

(えぇ~無茶だろ?)

「結局、遅かれ早かれこんな悲しみだけが広がって地球を押しつぶすのだ。ならば人類は、自分の手で自分を裁いて自然に対し、地球に対して贖罪しなければならん。アムロ、なんでこれがわからん」

(何言ってんだコイツ…オマエがやったんだろバカ、贖罪にアクシズを地球に落とすって…癇癪起こした子供かオマエは!!)

「こ、これは、サイコフレームの共振。人の意思が集中しすぎてオーバーロードしているのか?なのに、恐怖は感じない。むしろあたたかくて、安心を感じるとは」

 安らいでる場合じゃないんですよ…視えないから仕方ないけど外は、てんやわんやです。


「ララァ・スンは私の母になってくれるかもしれなかった女性だ。そのララァを殺したお前に言えたことか」

(いよいよ何言ってんだ? それどころじゃないんだよ)


 様々な女性の性欲…想いが混濁するカオスな戦場にサイコフレームの光がアクシズを包む。


 仲よく一緒に昇天…それが逆襲のシャア。シャアの癇癪戦争シャア・かんしゃく・アタックCCAである。

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