第6話 暑くて困る

 やあ、おいらです。


 今日は書くネタがありません。以上。


 そんなこと書いたら「じゃあ、何も書かなければいい」と叱られそうなので、何か書く。ネタは本当にない。ただ暑いだけ。

 おいらの部屋、通称『出入り自由の監獄』の今日の室温は33.8℃でした。32℃くらいまではクーラーのない(監獄だからね)部屋の中でも割と平気です。汗ひとつかきません。それはおいらが「汗の出にくくなる薬」を飲んでいるからかもしれません。もちろん「汗が出にくくなる」のは薬の副作用でして、多汗症の人が使うものとは違うと思います。たぶん。多汗症を止める薬なんかあるんでしょうかね? ググればわかると思いますが、面倒くさいのでしません。悪しからず。


 暑くなると、頭がぼーっとしてしまいます。すると、それに乗じて、パニックの発作が起こります。「前歯とれちゃった事件」の日から毎日一回はパニックの発作が起こります。

 パニックの発作に襲われるようになったのは十年前です。初めてなった時は脳梗塞か何かでおいら死ぬと思って家中を歩き回りました。じっとしていられないんです。結局、気絶しちゃったのかな。よくは覚えていないんですが、気がつくとなんともなくなりました。でも、また、なるんじゃないかという不安感が残ります。そこで心療内科を標榜する街のなんでもない病院に駆け込んだら、あの悪名高き、デパスを処方されました。これがおいらの破滅の道で、すっかりデパス中毒になったおいらは海外個人輸入までしてデパスを取り寄せました。でもね、法律が変わって現在はデパスの個人輸入はできなくなりました。

 デパスって飲むと、体の力が抜けて、ほゎーんとするんですよ。頭もゆったりして気持ちがいい。でも依存性が高くて、心臓に悪いらしい。

 今の先生においらはデパスを取り上げられ、レキソタンという薬を処方されました。

 レキソタンはほゎーんとしません。楽な気持ちにもなりません。ただ、パニックの発作が起きた時に即効性を持っています。最短、十五分で効いたこともあります。だから、手放せません。


 長々と薬の話をしてしまいました。


 要するにおいらが言いたかったのは、暑いと頭がぼーっとして、その隙間にパニックさんが脳に侵入して、おいらはパニックを治めるためにレキソタンを飲んで、恐怖の時間をやり過ごすということです。

 これから九月まで暑い日が続くでしょう。おいらの精神はどうなっちゃうんでしょうね。


 おいらの脳みその病気の話は『狂気の夏』を読んでくださいね。


 さて、ノルマの千字書いたけど、病気自慢はウケないから、読者離れが進行するな。ますます。

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