第5話 第2希望の設定について考える

 どうしても当たりたい公演が人気そうなので、第2希望をしないで申込みはその公演日1本に絞る!という、熱狂的ファンがおられます。


 第2希望を捨ててでも…という意気込みはわかるのですが、ジャニーさんが抽選において、第2希望に申込みしない人を第2希望も申し込んだ人より優先するという設定は、まず無いと思われます。

これも、ジャニーさんにとっては、全くメリットがないことだからです。


 自分にとって都合のいい公演日は高倍率になりそうだけれど、そこがダメなら、他でもなんとかスケジュールを遣り繰りして行きたい! という熱狂的ファンにとっては、第2、第3希望の設定があるのはとてもありがたい救済措置です。


 ジャニーさんの優しさがうかがえます。


 第2希望を募るからには、たとえ席数は少なくてもどの公演も2次枠を設定していると思いますので、人気のある公演日の第2希望での当選はほぼ無理と考えた方が良さそうですが、都合がつけられる日があるなら、あきらめずに申込みするに越したことはありません。



 さて、第2希望が設けられているのは、ジャニーさんの思いやりだけでしょうか?


 本来、2次で募集するというのは、1次募集で埋まらなかったり、キャンセルが出た場合に、席を再度募集するという意味のはずです。

第1希望で当たらなかった人が大勢いるのに、他で外れた人の座席を用意するというのは、クレームにつながる要素を含んでいます。

それでも、あえて設定しているのには何か意味があるのかもしれない!もしかすると、こんなに大人気の嵐の公演の中にも、公演日によっては第1希望だけでは満席にならない日があるのかもしれない!こう勘ぐってみました。


 ここで、30-70の法則というのをご紹介します。

元々はパレートという経済学者が唱えた法則で20-80の法則ともいいますが、ここでは30-70で使用します。

小売業等に携わっている方はよく耳にされると思いますが、

「上位30%の商品で、全体の売り上げの70%を占める」というものです。


 具体的な例を挙げてみます。


 ジャニーズショップで扱っている様々なタレントの色々なショット、1千種類のブロマイド(同じ値段)がトータルで1万枚売れたとします。

1000種類が10枚ずつ均等に売れた。ということは、ありえません。

全く売れないブロマイドだってあります。

ここでこのブロマイド、売れた順から順位をつけていき、その売れた枚数を順に上位から足していくと、「上位300位(全体の30%)くらいのところで、合計が約7千枚(売上の70%)になっている」というのがモノの典型的な売れ方ですよ!

という法則です。


 ここで、この30-70の法則を、これもかなり乱暴な話ですが、このコンサートツアーに当てはめてみようと思います。

もちろん各会場定員がありますので実際には絶対あり得ない、経済学者でもない素人の危なっかしい妄想ですが、暫くお付き合い下さい。


 設定は、ファンクラブ会員160万人のみ、申込みは1公演限り4席。 必ず行けます。

そこで、全員が4席ずつ(総数640万席)申し込んだと仮定します。

その他の設定は、定員無し(定員がありませんから重複申込は意味が無くなります)、同行者として何公演でも可。転売も可。

のべ640万席(160X4)、18公演日へ本来の希望が出された場合を、この30-70の法則に当てはめて検証してみました。


 1番人気の公演日(1/18=上位約5%)には、およそ130万席弱(20%)の希望が出されると想定されます。

多分、東京ドームの日曜日のどちらか、ドーム1公演定員を5万席と考えると、約25倍の方が本当はその公演日に行きたがっているだろうという仮説です。


 一方、人気下位の3公演は、5万席を下回ることが予想されます。

また、最下位の公演日は、本当ならば、『別の公演日に行けるのなら別の日の方が良かった』という人の方が、『その日に行きたかった』という人より遥かに多い! というのが、もう一つの仮説です。


  初めから、会員一人1回のみの申込ということなら、確実に行けそうな人気の低い公演日を狙う方が多くて、この考察はあまり意味を持たないのでしょうが、第2、第3希望申込という手段があるだけに、どこでもいいという方でも第一希望はやはり行きたい公演日を選ぶ! というのが人情です。

 第1希望だけでは満席にならない公演日が、実際にはあるかもしれないのです。


決して現実のデータではありませんので、上記考察は、あくまでも参考までにしていただきたいのですが、やはり確実にチケットを入手するには、人気のない公演日へ第1希望で申し込むというのが一番優れた手段であると思われます。

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